しばいぬ紀行

しばいぬも歩けば棒にあたって気づいたよしなしごと

発売当初からある意味ネットゲー。「大航海時代2」

「まったく、海ってヤツは‥」こんな台詞を一生に一度でも吐いてみたい方は今すぐ千円もって中古ゲームショップにGO!光栄SLGの最高峰と信じて疑わない「大航海時代」シリーズ第2作。

 

大航海時代2

大航海時代2

 

 

初めてこのシリーズをプレイしたのはファミコン時代の1作目。モノ哀しい港町のテーマに載せて果てしない海の広がりを実感‥。という”ファミコンROMカセット”にあるまじき感動を覚えて以来、大ファンになりました。音楽はなんと、菅野よう子。彼女もキティ先生なみに仕事選ばないですね。

プレイヤーは個性溢れる6人のキャラクターからひとりを選んでプレイ。この6人それぞれに、宝捜しやお金儲け、敵討ちや、はたまた世界地図の作成など「大航海時代」を背景にした目的があり、またそれぞれに、非常に秀逸な物語が用意されています。と、ここまでは凡百のSLGとなんら変わることの無いフューチャーですが、そこは筆者一押しの「光栄至上のSLG」。

 


大航海時代II BGM集 ‐ Uncharted Waters 2 BGM Medley ...

 

特筆すべきはその「自由度」。一応6人それぞれに筋道が用意されているのですが、別に何をやってもOK。効率のいい交易路を確立して交易王を目指すも良し。船団を徹底的に武装して、あの地球の裏側まで追って来るレイスから海賊王の称号を奪うも良し。はたまた世界のどこかに秘められた究極の財宝を探すも良し。


ウイザードリィのように徹底的に突き放した自由度も、ある程度熟練したプレイヤーには心地よいものですが、この作品のように、とりあえず進む道は用意しておいて、たくさんの魅力的なサブフューチャーを満載というのも、「自由度」のひとつの形かと思います。とにかく、その「世界」に在るだけで楽しい。

 

次はどこの港を目指そうか、うん、嵐が来なければココで水の補給を‥いやまて、この航路だと補修材は多めに積んで置かないと。日本まで行くには南回りが最短だけど、ここは敢えて海の穏やかな北回りで‥なんて事を考えながら、もうすっかり気分は16世紀。歴史の教科書の教えてくれない等身大の「大航海時代」を体験させてくれる、意外に知られざる大傑作。


プレイを始めて1時間後、おもわず埃をかぶった「社会科地図帳」をひっぱり出してくる事請け合いです