しばいぬ紀行

しばいぬも歩けば棒にあたって気づいたよしなしごと

ザ・横シュー入門。「ダライアス外伝」

3つのモニターを贅沢に使用した脅威の横長シューティングとして、その見た目のセンセーショナルさもさることながらタイトーならではの奥深いゲーム性で話題を呼んだダライアスシリーズの3作目にあたります。 

 

ダライアス外伝

ダライアス外伝

 

 

パターンの横シュー、反射神経の縦シューと言いましてグラディウスに端を発する、パワーアップ型横スクロールシューティングの超正統派後継者的作品。


特筆に値するのが、その絶妙なゲームバランス。横シューなので必然的に強制スクロール。自然とボスの出現するタイミングは一定です。ゲーム開始から順調にパワーアップしていって、これ以上無い完璧な攻略法で1ボスを倒した時のBGMの変わり目まで計算されています。初めてこれに気がついたとき、筐体の前で茫然と立ち(座り?)尽くしました。

 


【ボスラッシュ】ダライアス外伝 19体戦えますか?【前編・1~6面】 - YouTube


そして冒頭で述べた通りに、初めて「シューティング」というモノに触れる初心者でも、プレイするたびに必ず新しいポイントまで進めるほとんど芸術的といっても過言ではない程の、超絶に考え尽くされたバランス。

 

数あるゲームのジャンルの中で恐らく、1,2を争うほどバランスの取り難いであろう「シューティング」というジャンルでこれほどまでに見事なバランス取りがなされた作品は、今作のリリースより数年経った現在でもおいそれとは存在しないのでは…と思います。


それと相まって、その真価を遺憾なく発揮するTAITOサウンドチームZUNTATAのBGM。この作品が設置されているほとんどのお店で、何故か音量が大きく設定されているのも、今作のBGMの秀逸さを示すものではないでしょうか。知らない人の隣でプレイすると、大抵の人はいきなり始まる壮大なオペラに驚いてくれるので、楽しい。


ハタからみると一見何のミスもしてないのに、いきなり捨てゲーするシューターさんを見かけたら、それはきっと51200の悪戯。